日本の伝統とインバウンド

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出社前のテレビのニュース番組で、日本で暮らして生計を立てる外国人労働者の特集を見た。母国と離れて暮らす彼らにとって、日本で生活していくことの意味、そして彼らも注目する訪日外国人観光客「インバウンド」との付き合い方を見ていきたい。

外国人が日本で生計を立てるようになる理由は様々だ。元来留学に来ていた外国人が日本の気候、風土、文化に惹かれて日本に留まったケース。日本での出会いを契機に国際結婚に至り、何らかの理由が生じて日本での生活を決心したケース。

その中で今回は、日本の伝統文化に関わる仕事に就いた外国人について触れていきたい。

今回例として紹介するアメリカ・シアトル出身の外国人労働者は、日本留学後に出会った日本人女性と結婚、当初はシアトルで生活していた。ところがある年、奥様の父が亡くなった。奥様の実家は代々日本旅館を経営していたが跡継ぎがおらず、廃業の危機が迫った。そんな中で彼は大きな決断をした。シアトルを引き上げ外国人でありながら奥様の実家である日本旅館の跡継ぎを志した。昔ながらの日本の温泉文化を絶やしてはならないという考えからである。

当初は文化のギャップが重く伸し掛かることにもなったが、彼は古いものを残すだけでなく外国人としての視点から外国人観光客が喜ぶような仕掛けも作り出した。例えば、ロビーに薪ストーブを設置したり、客室に伝統的な古民具を設えたり、露天風呂を自分で作ったりもした。

また、自らが発起人となり、「長野インバウンド・サミット」を松本市で2008年開催した。外国人観光客を呼び込むために求められる行政や民間の取り組みなどが話し合われ、長野県の観光名所や温泉などを紹介する英文のブログも立ち上げられた。彼が主体となって、県の外国人観光客に対する働きかけ方が変わっていったのだ。外国人だからこそ、インバウンドが日本の観光で何を求めているのかがよく分かるところも大いにあるのだろう。

例に挙げた日本旅館の跡継ぎになった彼だけでなく、陶芸や芸能、庭師といった伝統文化に身を寄せる外国人。入ってきたばかりでは日本独自の徒弟制度や文化の違いによる考え方の相違で挫折を味わうことも多い。庭師を目指したとあるスウェーデン人は、日本の気候に悩まされ熱中症から一時挫折を味わった。だが、そこで諦めず、持った憧れを捨てずに一人前の庭師を目指している。

彼らの情熱や、日本文化を取り巻き年々増加の一途を辿るインバウンド。彼らのような日本に関心の強い外国人によって日本文化がどう変遷していくのか、より一層注視していきたい。

 

【まとめ】

日本人だけでなく日本に強い興味を持つ外国人も日本文化を盛り上げ、今後の伝統文化の発展と維持に寄与していきそうだ

 

日本の伝統を受け継ぐ外国人 古き良き温泉旅館を守る(仮訳)

http://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/201204/201204_11j.html

日本の伝統を継ぐ外国人たち

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20080923/100466/?rt=nocnt

古き良き日本文化に惹かれ、日本に帰化したスウェーデン人庭師

http://www.recruit.jp/meet_recruit/2016/06/gl13.html

 


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