この20年間の名目GDPの推移と外国人訪日客の増加の因果関係

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10月31日、観光庁は今年の訪日客が2千万人を突破したと発表しました。

さて過去を振り返ってみましょう。15年前の西暦2001年の訪日外国人客は約477万人と現在の4分の1以下です。10年前の2006年は約730万人、5年前の2011年は約620万人(実は前年の2010年は約860万人)でした。今年は10ヶ月で2千万人ですから、年末までに4百万人訪日すると考えると、訪日客はわずか5年で実質4倍になると予想されます。誰もが、「一体何が起こっているのだろう」と裏事情を知りたくなるのではないでしょうか。

ちょっと数字を追いかけます。いくつかの国の名目GDPと一人当たりの名目GDPの推移を1995年から5年ごとに比較しています。

以下の数字は、次の2つのサイトより参照しています。

(http://www.globalnote.jp/post-12794.htmlより)

(http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/の日本政府観光局ホームページより)

この20年間の日本のGDPならびに名目GDPの伸びを、先進国の中から米国、イギリスフランスドイツを抜粋して比較して見ました。

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さらには同じく先進国の中から米国、イギリス、フランス、ドイツを抜粋して、この20年間の一人当たりの名目GDPの伸びを比較してみました。

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次に、中国、台湾、韓国といったアジアの代表国の名目GDPの推移を見てみます。

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同じく、中国、台湾韓国といったアジアの代表国の一人当たりの名目GDPの推移を見てみます。

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さらにはタイベトナムインドといった発展目まぐるしいアジアの国々と比較してみます。

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そのタイ、ベトナム、インドの一人当たりの名目GDPの伸びです。

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皆様、もうお気付きだと思いますが、そうです、名目GDPも、一人当たりの名目GDPも、この20年間で日本だけがマイナスになっています。

数字ばかり並べてすみません。

  • 1995年、今から21年前の中国のGDPは日本の7分の1以下でした。
  • 2015年の中国のGDPは日本の2.7倍です。
  • 1995年の中国の一人当たりGDPは61分の1以下でした。
  • 2015年の中国の一人当たりGDPは日本の約4分の1です。
  • 1995年のドイツのGDPは2,591.440億ドルです。日本のGDPは5,333.920億ドルでした。
  • 2015年のドイツのGDPは3,417,090億ドルです。日本のGDPは4,124.410億ドルでした。
  • 1995年のドイツの一人当たりGDPは31,709ドルでした。日本のそれは42,849ドルでした。
  • 2015年のドイツの一人当たりGDPは40,952ドルでした。日本のそれは32,478ドルでした。
  • 1995年の韓国のGDPは556.120億ドルでした。日本のGDPは5,333.920億ドルでした。
  • 2015年の韓国のGDPは1,377.870億ドルでした。日本のGDPは4,124.410億ドルでした。
  • 1995年の韓国の一人当たりGDPは12,454ドルでした。日本のそれは42,849ドルでした。
  • 2015年の韓国の一人当たりGDPは27,221ドルでした。日本のそれは32,478ドルでした。
  • 1995年のタイのGDPは168.990億ドルでした。日本のGDPは5,333.920億ドルでした。
  • 2015年のタイのGDPは395.300億ドルでした。日本のGDPは4,124.410億ドルでした。
  • 1995年のタイの一人当たりGDPは2,852ドルでした。日本のそれは42,849ドルでした。
  • 2015年のタイの一人当たりGDPは5,742ドルでした。日本のそれは32,478ドルでした。

ここでもう一つ、訪日外国人数の推移と為替レート(円ドル)を記載します。

  • 【1995年】[訪日外国人] 334万人 [円ドル為替] 1ドル=94.05円(年間平均)
  • 【2000年】[訪日外国人] 475万人 [円ドル為替] 1ドル=107.76円(年間平均)
  • 【2005年】[訪日外国人] 672万人 [円ドル為替] 1ドル=110.21円(年間平均)
  • 【2010年】[訪日外国人] 861万人 [円ドル為替] 1ドル=87.77円(年間平均)
  • 【2015年】[訪日外国人] 1970万人 [円ドル為替] 1ドル=121.04円(年間平均)

2015年の大幅増は確かに円安がその理由のひとつだと思われます。しかし2016年、円高傾向になっても、訪日外国人の増加傾向は治まる気配はなく、10月30日で2千万人を突破しました。

そうです。日本への訪日外国人が増えている理由は、外国の方が豊かになったからなのです。日本は治安がよくて、食べ物が美味しくて、歴史があって、人が優しくて、カメラやビデオ、化粧品等、”Made in Japan”に絶大な信用があって、新幹線があって、富士山があって、温泉があって、広島と長崎があってと、これ以上ない格好の海外旅行の目的地なのです。

今から12年前、ロンドンのオックスフォードストリートのガラスで有名なSWAROVSKI店内で、ショーウインドーの中のネックレスを見せてもらっている間、ほんの1~2分、ビジネスバッグを足元に置きました。店内はがら空き、でも気が付いたときにはバッグは盗まれていました。こんなことは滅多におきないのが日本なのです。

この先、よほどのことがない限り、訪日客数はうなぎ登りで増え続けるでしょう。ただひとつ不安なのは、1995年と2015年を比較して、GDPの伸び率、一人当たりのGDPの伸び率は、

【GDPの伸び率】

  • 日本      マイナス22%
  • 米国     プラス235%
  • 中国     プラス1522%
  • 台湾     プラス187%
  • タイ       プラス233%
  • フランス  プラス150%
  • ドイツ       プラス129%
  • 韓国         プラス247%
  • ベトナム  プラス923%
  • インド   プラス572%
  • イギリス   プラス230%

【一人当たりGDPの伸び率】

  • 日本    マイナス24%
  • 米国   プラス194%
  • 中国   プラス1361%
  • 台湾   プラス169%
  • タイ     プラス201%
  • フランス プラス134%
  • ドイツ     プラス129%
  • 韓国       プラス218%
  • ベトナム プラス756%
  • インド  プラス425%
  • イギリス  プラス192%

ちなみに日本の一人当たりGDPは

  • 1995年  世界第3位
  • 2000年 世界第4位
  • 2005年 世界第20位
  • 2010年  世界第18位
  • 2015年  世界第26位

ひとつのヒントは、毎年8千万人以上の観光客が訪れるフランスのように観光大国になることかもしれません。

さて、この先、どんな手を打てばいいやら…。

【まとめ】

  • この20年間、名目GDP、ならびに一人当たりの名目GDPは、日本だけが下落しています。
  • この先、フランスのような観光立国にしていかないと、日本経済はじり貧状態になりかねません。

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